仕事のやりがい

Vol.0062015.03
「こころの介護」
職種:
介護福祉士
勤続年数:
3年

ライフケアガーデン熱川に入職して、担当となったE.T様にご挨拶に伺う際に、介護チーフから「この方は10年以上寝たきりだけれど、昔は教師をされていて、とても厳しい方。最初はきつい事を言われるかもしれないけれど。」と説明を受けました。実際、ご挨拶しても、私の事は無視され、介護チーフに、「こんな新人、あたしにつけないで!」と怒鳴っていらしたのが印象に残っています。体位交換やトランスにミリ単位の厳しいご要望があり、一生懸命覚えて一人で行うようになりましたが、「どうしてフォローの職員がいないんだ!あんたなんかにやられたら死んでしまう!」と言われる日々が続きました。なぜこんなにまで言われなくてはいけないのか、毎日が憂鬱で、辛かったです。そんな時、先輩から「どんな状況でも、ご入居者さんとはコミュニケーションが大切だよ」とアドバイスを受け、天気の話、食事の話など、感じたことをお話してE.T様の心に少しでも近づこうと努力を続けました。何ヵ月かして、一日の終わりに「ありがとう、一日お疲れ様」と言っていただける日がありました。やっと認めて頂けたという嬉しさと同時に、自分から距離を取る気持ちは、相手に伝わっていたのかもしれないという事に気づき、「こころの介護」の大切さを教わった思いがしました。

ある時、お嬢様が面会に来られた後、私に対し、「娘たち3人を大学まで出してあげれた事を誇りに思うよ。自慢の娘だよ」と話されていました。E.T様がお亡くなりになった後、この事をお嬢様にお伝えしたところ、「そのような話は私たちには一度もした事はないです。母がそう思ってくれていたなんて、直接は恥ずかしかったんでしょうね。教えてくれてありがとう」と涙されました。今後も、介護の仕事をしていく上で、ご入居者はもちろん、御家族とも心を繋いでいくことができるような仕事を続けていきたいと思います。

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